一般的腰痛(筋・筋膜性腰痛)

筋・筋膜性腰痛とは腰の筋肉に無理な力がかかることや、過剰に伸ばされたことで筋肉に損傷が起こり、それに加えて筋肉の疲労が蓄積したことによって起こります。
「筋肉の使い過ぎと、疲労の蓄積によって起こる腰痛」です。

筋膜は皮下組織と筋肉の間や筋肉と筋肉の間等にあり、からだ全体に張り巡らされています。
現在では第二の骨格とも言われる重要な臓器になります。
正常な筋膜は縦繊維と横繊維が規則正しく並んだ構造です。
筋肉の疲労により筋膜が癒着して、縦・横の繊維が不規則に絡まってしまうと、筋肉の滑走性(滑り)を失い動きが悪くなる。
滑走性がなくなると皮下脂肪を動かして神経を刺激して痛みとなる。


【不良姿勢による腸腰筋(インナーマッスル)の筋力低下】

猫背や前かがみの悪い姿勢が続くと、腸腰筋(インナーマッスル)は働かなくなり、この状態が長く続くと腸腰筋(インナーマッスル)が減少します。

腸腰筋(インナーマッスル)は体を支える力や姿勢を維持する筋肉なので、この筋力が低下すると、腰の骨を取り巻く筋肉が硬直してしまい、痛みを曳き起る要因になります。

もう一つの要因はストレスです。
ストレスによって、脳や脊髄から痛みを制御する機能が失われてしまうと、痛みを過敏に感じしまい、筋肉の緊張状態が続きいてしまい腰痛となります。

痛みの原因は筋膜にあり
筋膜が癒着すると筋肉との滑走性(すべり)が悪くなり、皮下脂肪にある神経を刺激して痛みとなる。

腰痛の85%が非特異的腰痛(レントゲン検査を行っても医師が原因を把握できない)です。その中でも多いのが【筋・筋膜性腰痛】

筋膜とは
筋膜は皮下組織と筋肉の間や筋肉と筋肉の間等にあり、からだ全体に張り巡らされています。
現在では第二の骨格とも言われる重要な臓器になります。

正常な筋膜は縦繊維と横繊維が規則正しく並んだ構造です。
癒着すると、縦・横繊維が不規則に絡まる。

筋膜の役割は
筋肉をスムーズに動かす機能です。
筋肉と皮下脂肪の間にサンドイッチのように挟まっていて、筋膜が癒着して硬くなると、筋肉も滑走性(滑り)を失い動きが悪くなります。

神経を刺激して痛みを感じる
筋肉が滑走性(滑り)を失い動きが悪くなると、皮下脂肪を動かして神経を刺激して痛みとなる。

痛みの要因である不良姿勢が続くと、腸腰筋(インナーマッスル)が低下します。
腸腰筋が低下すると、腰部の筋肉に負担が掛り筋膜の癒着がおき、神経を刺激して痛みが起きます。

筋・筋膜性腰痛は「筋肉の使いすぎと、疲労の蓄積によって起こる腰痛」です。
腰周囲を酷使する生活を送っている人がなりやすい。
繰り返される筋肉の疲労によって自己回復が追い付かず、そのままどんどん筋肉の疲労が蓄積され、代謝の悪い筋肉では更に自己回復は遅れてしまい、この筋・筋膜性腰痛が起こってしまうのです。

酷くなると、筋繊維が損傷して「ぎっくり腰」になる。

筋・筋膜性腰痛が起こりやすい人
①1日に何時間も座りっぱなしで仕事をしている人
②ずっと立ったまま仕事をしている人
③長時間、車の運転をしている人
④重いものを運ぶことなど重労働をしている人等

筋・筋膜性腰痛

私たちの筋肉は本来であれば、無理がかかり筋肉の損傷が起こったとしても、日々の栄養補給や睡眠、休息によって自己回復することが出来ます。
特に日々ストレッチを行っている筋肉は若い筋肉となり代謝が高く回復力もアップします。

正しい姿勢とストレッチ
癒着した筋膜を元に戻すにはストレッチが一番有効です。
ストレッチで筋肉と筋膜をゆっくり伸ばすことで、筋膜繊維もほどけて正常な状態に戻ります。
痛みが起きたらゆっくりとしたストレッチと癒着しない環境作りのの正しい姿勢 で痛みのない腰に!

 

ストレッチのポイントは
ゆっくりした動作と伸ばして30秒維持です。

腰を前に倒すと痛い方
足を伸ばして坐り,前に前屈ストレッチ

腰を後ろに倒すと痛い方
足を伸ばして坐り,前に前屈ストレッチ

背骨(脊柱)は重い頭(5㎏~8㎏)を支えるため S字構造になって、背骨に掛る負荷を分散します。
腰椎もS字カーブで前に出ているのが正常です、この前に出る状態を維持しているのが腸腰筋、正しい姿勢を確保する為には重要な筋肉になります。
正しい姿勢とは腸腰筋(インナーマッスル)がしっかり働いて腰が前にある状態です。

簡単に自分でチェックできます。
片足立ち(を20秒程度)になると体が自然と正しい姿勢を作ります。この時の姿勢が腰の負担のない状態
腸腰筋が働いて、腰が少し前出るS字カーブになります。

簡単なので痛くなった時や腰痛予防で行って下さい

少し難しいストレッチになりますが、一緒にやって下さい