膝痛(内側の痛み)

痛みは膝の内側の内転筋付着部(鵞足部炎症)の炎症により、痛みが起きます。
階段を登ったり、走ったり、長い時間のウォーキング等膝に強い負荷(力)が掛った瞬間にチクチクと痛みがでます。
悪化した場合は、普通に歩くだけでも痛みが出ます。

膝の内側に局所(集中)的に痛みがでる

◎筋力低下で膝が外側にズレ、膝への負担が増すため
◎足の重心位置が小指側になり、荷重線(股関節と足関節を結んだ線)がズレ膝の負担が増すため(姿勢の悪さ)
◎肥満で膝に負担が掛るため

膝への負担
歩く時体重の2~3倍、走る時7~8倍かかります。
この膝に掛る150㎏~500㎏が膝を支える筋肉の負担となり、内側の内転筋付着部(鵞足部)に炎症が起き痛みとなります。

バイクを例にとって説明します。

バイクがまっすぐ立ってる時には負担がかかりません

しかしバイクが少し傾くことで持っている人の負担が増します。

傾くバイクを私がロープで支えた状態では、私の体が持ち上げられる程の大きな力掛ってきます。

膝に置き換えると

膝が傾くと、この大きな力が膝の負担なります。

膝にかかる力は膝を外側に逃げる力になります。

(バイクの場合・傾いた時のバイクを支える力と同じ)

膝と荷重線(股関節と足関節を結んだ線)のズレが膝の負担となり、膝が外に逃げる力を内転筋(膝を内側に引寄せる筋肉)が引っ張り返して、内転筋付着部に炎症が起き痛みとなる。

外に膝が逃げれば、それを補うように大腿部の内転筋が引っ張り返す。
これを繰り返すことで、膝の内側の内転筋付着部に炎症が起こり痛みとなる。
(膝の内側の痛み)

参考 膝に掛る力
歩く時(200㎏/歩×3000回/日)
走る時(500㎏/歩×3000回/日)

下肢の筋力を鍛えて膝を支える力を強くする。
足の重心位置を親指重心にして、正しい姿勢を身に付けること。
私の開発して、親指重心インソールを履いて姿勢の意識付けをして歩く。

親指重心
「立位の根本原理」
下部の重心のズレは頂点(上部)を維持するように、中心部をズラしてバランスを取っている。

親指重心(赤線)
足底重心位置が親指側にあれば、バランス 調整の為、中央部の膝は内側に移動し、膝関節は正常な位置に近づき、膝への負担は掛かりません。

小指重心(黄線)
足底重心位置が小指側に移ると、バランス調整の為、中央部の膝は外側に逃げて荷重線とのズレが発生して、膝の負担が強くなる。

(膝の負担大きい・O脚)